2011年5月14日土曜日

長谷川平蔵

実は鬼平犯科帳のファンである。どのくらい好きかっていうと、文庫の表紙が折れてしまった第9巻をみると猛烈に悲しくなるぐらいのファンだ。
文庫の話を出したが、ここではTVドラマ版の話を書きたいと思う。それも、二代目中村吉右衛門が出演するバージョンの方を。
自分が鬼平にハマッたのは中学生の頃で、きっかけは親父が晩飯時に鬼平を観ていたからだ。始めは「時代劇なんかを楽しむようになったら、オッサンの世界に片足を突っ込んだも同然。若者なら月9観ないとダメでしょ」なんて思っていて、チョンマゲ姿の俳優達が「火盗改である。おとなしく縛に就け」なんて言葉がテレビから聞こえてくると、顔を顰めていた。
しかし、何度となく鬼平を観ていくうちに、人間関係を理解しはじめ、鬼平こと長谷川平蔵の人間のデカさに気付き、相模の彦十の小汚さがカッコよく見えてきてしまったのだ。
終いには、ビデオ録画をし、学校から帰っては繰り返し鑑賞するのが日常になった。
そう、自分は「時代劇を楽しむオッサンの世界に片足を突っ込んだ」人間になっていたのだ。いつの間にか月9やバラエティ番組は観なくなり、学校で話題になる「キムタクがさ~」や「ダウンタウンが...」についていけなくなった。
前日に観た鬼平熱が下がらず、学校で友人達に「中村吉右衛門の眼力が凄いんだよ」とか「五鉄の鍋が美味そうなんだ」とか語ったところで、誰も理解はしてくれず、「鬼平観ないで何を観るんだよ」なんて言っても相手にはされなかった。

先日、中学時代の同級生である秋山(偽名)と飲みに行った際「実は俺、最近鬼平にハマってんだ」なんて言っていた。聞けばDVD-BOXまで購入したらしい。

あれから随分と時間が経過したが、同志に出会えた瞬間だった。